 
  ドローンによる測量がまだ浸透していない時代からその可能性を信じ、業界の道を切り拓いてきた柳土木設計事務所が、なぜ常に業界の先頭を走り続けることができるのか。その秘密は、最新のソフトウェアとハードウェア、そして長年にわたる深い知見と探求心にあります。
その秘密をひも解くべく、写真測量とドローンマッピングソフトウェアの世界的リーダーである「Pix4D」社と、その販売代理店であり、高い技術とサポート力でPix4D社製品を国内に広めてきた「イメージワン」社のお二人にインタビュー。単なるツール提供者とユーザーという関係を超えた固い絆と、なぜ柳土木設計事務所が多くのプロフェッショナルから選ばれ続けるのか、その理由をそれぞれの視点から語っていただきました。
<お話を伺った方>
 
     
    ———本日は、ソフトウェアのプロである皆様から見て、「なぜ測量を依頼するなら柳土木設計事務所がベストなのか」を、その関係性や歴史と共にお伺いできればと思います。早速ですが、皆様と柳土木設計事務所との出会いについて教えていただけますか?
石川さん: 柳さんとの出会いは、今でも我々の中で語り草になっていますよ(笑)。あれは第1回の国際ドローン展の会場でした。当時、我々のブースに柳さんがいらっしゃって、Pix4Dのソフトウェアにすごく興味を持たれた様子だったんです。
ただ、その場で「今すぐじゃないんだけど、いつか必ず使いに来るから」と言って、名刺だけを置いて去っていかれたんです。正直、当時は半信半疑でした。でも、その言葉通り、約1年後に本当に「買いに来ました」と現れたんです。あれは本当に衝撃的でしたね。「本当に来た!」って(笑)。
———ドラマチックな始まりですね!
石川さん: ええ。その時から、この人は何か違うな、と。将来、業界で大きな存在になるだろうという予感がありました。
———-導入当時、当代表の柳は自身で試行錯誤しながらノウハウを溜め、独自の詳細なマニュアルを作成したと伺っています。その活動をパートナーとしてはどうご覧になっていましたか?
石川さん: あれは柳さんの凄まじい努力の結晶ですよね。当時、Pix4Dソフトウェアがカバーしていたのは撮影されたデータを3D化する「処理」のプロセスだけだったんです。つまり、どうやってドローンを飛ばして撮影するか、処理したデータをどう活用するか、という前後のノウハウは、我々も持っていませんでした。いわば、業界全体が手探りの状態だったんです。
その手探りだった部分を、ご自身の膨大な実験で埋めていったのが柳さんです。どういうシャッター速度で、どういう角度で撮れば最も精度が出るのか。それを一つひとつ検証し、ご自身のノウハウとして体系化して、独自のマニュアルを作り上げた。
現場にいる人だからこそ分かる、いや、現場にいなければ絶対に分からないレベルまで落とし込まれた内容でした。
———–単なる使い方だけではなく、現場で最高の結果を出すための実践方法が詰まっていたんですね。
石川さん: まさにその通りです。我々も柳さんから逆に「こうやったら上手くいったよ」とフィードバックをいただくことも多く、お互いに情報を交換しながら進んできた感覚です。
 
  取材を受ける酒井さん(左)と石川さん(右)
———–その後、ドローンの性能は飛躍的に向上しました。ソフトウェアも2020年前後には「PIX4Dmatic」や「PIX4Dcatch」といった新製品が次々とリリースされましたが、これはドローンの進化と関係があるのでしょうか?
酒井さん: はい、密接に関係しています。ドローンのバッテリー性能が向上し、1回のフライトでより長時間、より広範囲を撮影できるようになりました。同時にカメラの解像度も上がり、扱うデータ量が爆発的に増えたんです。
そうなると、設立当初からあったソフトウェア「PIX4Dmapper」では、処理に時間がかかりすぎる課題が生まれてきました。その大量のデータを高速処理するために開発されたのが、次世代の「PIX4Dmatic」です。これは、ハードウェアの進化に対する我々の必然的な答えでした。
| 機能 |   |   | 
|---|---|---|
| 点群、メッシュ、オルソ、DSM | 〇 | ◎ | 
| PIX4Dcatchの画像処理 | △ | ◎ | 
| 最新のジオイド対応 | × | ◎ | 
| スカイフィルター | × | 〇 | 
| 10万枚以上の画像処理 | × | 〇 | 
| 断面作成 | × | 〇 | 
| 点群からベクトルデータを作成 | × | 〇 | 
| 品質レポートの日本語化 | × | 〇 | 
| 立面オルソ作成 | 〇 | 〇 | 
| サーマル・マルチスペクトル画像処理 | 〇 | 今後対応予定 | 
石川さん: 柳さんも、もちろんいち早くPIX4DMaticに移行されています。常に最新・最適なツールを使いこなす。その姿勢は当時から一貫していますね。
———近年、航空法によるドローンの規制が厳しくなってきたという側面もあるかと思います。
石川さん: おっしゃる通りです。法律の壁は大きい。ドローンを飛ばせる環境に制限がかかる中で、「地上で、免許なく、高精度な測量がしたい」という新しいニーズが生まれてきました。そのニーズに応えたのが、スマートフォンで手軽に3Dスキャンができる「PIX4Dcatch」です。
———–スマートフォンで、ですか?
石川さん: ええ。iPhoneなどに取り付けて、歩きながら撮影するだけで、数センチレベルの高精度な3Dデータが取得できます。従来ならトータルステーションや3Dレーザースキャナーが必要だった作業が、驚くほど手軽に、専門知識がなくてもできるようになった。これは測量業界の働き方を大きく変える、革新的な製品だと自負しています。
酒井さん: 柳さんはこのPIX4Dcatchも当然のように使いこなしています。ドローンで空から広範囲を捉え、人が立ち入れない場所や、より詳細なデータが必要な箇所は地上からPIX4Dcatchで補完する。両方のツールを所有し、それぞれの長所を完璧に理解しているからこそ、現場の状況に応じて最適な手法を組み合わせ、最高の成果物を生み出すことができるんです。
 
  PIX4Dのシステムについて語る酒井さん
———–ここまでお話を伺っていると、柳土木設計事務所は単なる「すごいユーザー」という言葉では収まらない存在に感じます。皆様にとってどのような存在なのでしょうか?
石川さん: 一言でいうと、「困った時にまず頼れる人」ですね 。我々は販売代理店なので、ソフトウェアの知識はあっても、毎日ドローンを飛ばしているわけではありません。現場のリアルな課題に直面した時、「すいません、柳さん、こういう時どうしてますか?」と相談できる。本当に心強い最高のパートナーです。
単に製品を売って終わり、という関係ではないんです。柳さんからいただく現場のフィードバックが、我々の提案の質を高め、そこから得られるものは本当に大きいですね。
———–同業者の方々からも駆け込み寺のように頼られていると伺いました。
石川さん: その通りです。特に土地家屋調査士の業界では、柳さんはパイオニアとして一目置かれる存在です 。ご自身が良いと信じた技術やノウハウは、惜しみなく業界全体に共有される方で。
———–講演会や勉強会にも積極的に登壇されているとか。
石川さん: ええ、本当に熱心です。中小のコンサルタントさん向けの勉強会で講演されたり。自分の持つ知識で業界全体のレベルを底上げしようという気概に満ちている。だからこそ、多くの同業者から「柳さんはどうしてるんだろう?」と頼りにされる。まさに測量業界の「インフルエンサー」ですね。
 
  柳土木設計事務所の強みについて語る石川さん
———–最後に、測量を依頼したい方が、柳土木設計事務所に依頼するメリットや価値は何だとお考えでしょうか?
石川さん: 最大の強みはやはり「ワンストップで全てを完結できる」ことでしょう。計画からドローンの撮影、データの処理、そして最終的な図面化まで、全ての工程を深い知見を持って自社で完結できる。各工程を分業する会社はあっても、柳さんのように長年の経験に裏打ちされた品質で一気通貫できる方は、そう多くありません。
酒井さん: メーカーの立場から補足させていただくと、世の中に画像処理ソフトは数多くありますが、Pix4D製品が選ばれる大きな理由は「精度」です。私たちは、測量という分野で求められる正確さに、設立当初から徹底的にこだわってきました。
石川さん: そのPix4Dの価値を最大限に引き出せるのが柳さんなんです。どんなに優れたソフトがあっても、撮影データが悪ければ十分な性能を発揮できません。どう撮れば最高の精度が出るかを知り尽くしているからこそ、私たちのソフトウェアの性能を限界まで発揮させることができる。これが柳さんの仕事の質の高さに直結しています。
 
  取材は終始和やかな雰囲気で進みました
石川さん: そして何より、柳さんは常に新しい技術にアンテナを張り、貪欲に試される方です 。ドローンがダメなら地上から、地上だけでも足りないなら両方を組み合わせる。現状維持で満足せず、常にお客様の課題に対して何が最適かを考え、未来を見据えた提案ができる。その探求心こそが、測量を依頼する方にとっての大きな価値ではないでしょうか。
———–ありがとうございます。柳土木設計事務所が、ただ測量を行う会社ではなく、ドローン測量という新しい時代の地図そのものを描き、業界を導いてきた存在であることがよく分かりました。
石川さん 人口減少が進む中で、建設・測量業界もICT化による生産性向上が急務です 。柳さんのように、デジタルデータを深く理解し、そこから多くの知見を引き出せる存在は、これからますます重要になるでしょう。そういう意味でも、柳さんは我々にとって先生のような存在ですし、我々が技術面でサポートし、柳さんから現場のフィードバックをいただくことで、得られるものは両者にとって本当に大きいものだと思います。
 
  酒井さん、石川さん、ご協力いただきありがとうございました!
長い経験と深い知見、そして現状に満足しない探求心。そのすべてが統合された仕事こそが、最終的に発注者に最高の価値をもたらす。パートナー企業の言葉から見えてきたのは、柳土木設計事務所の揺るぎないプロフェッショナリズムでした。
今回の対談で語られた、柳土木設計事務所が提供する最先端のドローン測量サービスについて、より詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。具体的なご相談やお見積もりのご依頼は、お気軽にお問い合わせください。
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