【日立システムズ取材】 境界が見えない森に、未来の価値を描く。森林調査DXを支える柳土木設計事務所の価値とは。

大手システムインテグレーター、日立システムズが展開する「森林調査DXサービス」。その事業化の裏には、ドローン測量の黎明期から交流のあった柳土木設計事務所の存在がありました。

どのようにして、社会課題を解決する協創関係へと発展したのか。プロジェクトの中心人物である、株式会社日立システムズの鈴木さんに、両社の長年にわたる関係性と、事業が生まれるまでの軌跡を語っていただきました。

<お話を伺った方>

  • 株式会社日立システムズ 金融DX事業部
    鈴木さん
    株式会社日立システムズ 金融DX事業部 鈴木さん

異なる領域のプロが出会ったドローン黎明期

――はじめに、当代表の柳との出会いの経緯についてお聞かせいただけますでしょうか?

鈴木さん:柳さんとの出会いは、ドローン黎明期に遡ります。当時、弊社ではドローンを単なる空撮ツールとしてではなく、何らかのデータ分析に繋げられないかと模索していました。その過程で、デジタル技術を活用しているドローン測量会社としてお会いしたのが柳さんでした。

――当時の第一印象はいかがでしたか?

鈴木さん:柳さんとは事業領域が異なっていたため、すぐに協業という形にはなりませんでした。
しかし、展示会で情報交換をさせていただき、同じ技術を探求する仲間のような関係性を築かせていただきました。

――柳のどのような点に特に専門性の高さを感じていましたか。

鈴木さん:柳さんは常に定量的な数値を元に、非常に理論的・合理的に物事を進める方です。
当時から何かあるとすぐに膨大な量の精度検証データをまとめていると伺い、その探究心と実践力に、同じ技術者として深い敬意を抱いていました。
新しいことへ挑戦する姿勢や、物事の本質を見極める視点に多くの共通点を感じていたことを記憶しています。

柳土木設計事務所との出会いを語る鈴木さん

柳土木設計事務所との出会いを語る鈴木さん

脱炭素社会を目指す「森林調査DX」の立ち上げ

――「森林調査DX サービス」の立ち上げにはどのような経緯があったのでしょうか。

鈴木さん:はい。弊社では豊富なノウハウと高度なIT を駆使した多彩なソリューションによって、お客さまの実情に即したグリーントランスフォーメーション(GX)に向け、ワンストップでサービスをご提供しています。
その中で森林が重要であると考えました。
その森林を適切に管理していくためにIT で何かできないか考えた末に生まれたのがドローンとAI を活用した「森林調査DX」です。

日立システムズはデジタルの力で持続可能な森林経営を目指しています

日立システムズはデジタルの力で持続可能な森林経営を目指しています
(※画像参照:https://www.hitachi-systems.com/ind/carbon_neutral/solution/fsdx/

現場で直面したリアルな課題

――なぜ森林に着目されたのでしょうか?

鈴木さん:はい、きっかけは宮城県女川町で行われた協創プロジェクトでした。
弊社社員が漁業の盛んな女川町に移住し、地域活性化事業の創生に取り組む活動の中で、「山の豊かさが豊かな海を育む」ということを知りました。
つまり、山が健全でなければ良い漁場は育たないということです。

――「山が健全でない」とは、具体的にどのような状態だったのでしょうか?

鈴木さん:手入れがされず、放置されているということです。
手入れの行き届いていない山は、木々が過密な状態となって痩せ細り、光の入らない暗い森になります。
こうした森は倒木や土砂崩れのリスクが高く、防災上や林地保全上の問題があるといえます。
また、手入れをする以前に山の状況が把握できていないという課題があることもわかりました。

――その課題に対し、柳からの紹介があったのですね。

鈴木さん:柳さんから「面白い技術がある」とご紹介いただいたのが、京都大学発のスタートアップ、DeepForest Technologies 社が保有している樹木を1 本単位で解析できるAIを活用した解析技術でした。
我々が女川町で直面していた「山の現状が把握できない」という課題とその解決策がうまく合わさった瞬間でした。

森林調査DX サービスについて語る鈴木さん

森林調査DX サービスについて語る鈴木さん

お互いの強みを持ち寄る共創の形とは

――その後、無事に事業化に至った森林調査DX サービスですが、この事業における、両社の具体的な役割分担をお聞かせください。

鈴木さん:弊社はさまざまなデータ分析(森林の3D モデルの作成や樹種の判定など)を得意としております。
お客様のご要望を伺い、データを作成し、分かりやすくレポーティングすることが可能です。
一方で、柳さんは、測量や関連法規に関する深い専門性、圧倒的な現場の知見をお持ちです。
まさにお互いの得意分野で補完し合う、理想的なパートナーシップだと考えています。

――そのシナジーは、現場では具体的にどのように発揮されるのでしょうか?

鈴木さん:例えば、ご高齢の山主様などは、過去の記憶を元に「あの尾根から、向こうの谷までがうちの山だ」といった形で境界を認識されているケースがあります。
そうした場合、単なる測量図だけではその記憶と結びつけてご納得いただくのが難しい。
そこで、我々が作成した3D データや航空写真で山全体を俯瞰しながら視覚的にご説明する力と、柳様が長年対応されてきたドローン測量の専門性が組み合わさることで、プロジェクトが円滑に進みます。

両社の理想的な関係性を語る鈴木さん

両社の理想的な関係性を語る鈴木さん

測量の一部だけではなく全体を完結させる。トータルコーディネートという強み

――長年のお付き合いの中で見えてきた、当代表の柳の人物像についてもお聞かせください。

鈴木さん:一言で表現するなら、「ドローン測量業界における、実力と発信力を兼ね備えたインフルエンサー」のような存在です。
常に最新の情報を収集し、広範な人脈をお持ちでありながら、長期的なビジョンに基づき、事業機会を冷静に見極める経営者の視点も併せ持っておられます。
だからこそ、業界内で揺るぎない信頼と実績を築いてこられたと思います。

――その信頼と実績は、具体的にどのような点から生まれるのでしょうか? 他の測量会社にはない柳土木設計事務所様の本質的な価値とは何だとお考えですか?

鈴木さん:端的に申し上げると、「事業を最後まで完遂できる」、その一点に尽きます。

――「完遂できる」とはどういうことでしょう?

鈴木さん:航空法などの関連法規は当然のこと、測量、ドローン、カメラ、ソフトウェアといった多岐にわたる専門知識をトータルで理解し、計画から実行、成果物の作成までを高いレベルで完結できる、ということです。
近年、ドローンを飛行させる技術を持つ方は増えました。
しかし、「そのデータで高精度な3D モデルを作成し、分析レポートを納品する」といった、プロジェクト全体をコーディネートできる技術者は極めて少ないのが現状です。

――部分的なスキルを持つプレイヤーはいても、全体を統括できるプロフェッショナルが不足している、と。

鈴木さん:結果として、非常に高い技術を持つトップ層と、安価だが品質に課題のある業者との二極化が進んでいます。
その点、柳さんは黎明期から愚直なまでの検証を重ね、その実績に裏打ちされた発言力で、常に有言実行でこられました。
その信頼と実績こそが、柳様の最大の価値であり、我々が自信を持って柳土木設計事務所様を推薦できる理由です。

鈴木さん、ご協力いただきありがとうございました

鈴木さん、ご協力いただきありがとうございました

【取材を終えて】

日本の森林が抱える課題解決の鍵は、大企業のGX 戦略と、現場を知り尽くした専門家の知見が共創することにありました。
鈴木さんは「マラソンで言えばまだスタート地点に立ったばかり」とおっしゃっていましたが、この一歩は日本の森林活用の未来を大きく変える可能性を秘めていると感じずにはいられません。

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